さて奈良公園です。
春日野音楽祭なのですが、朝から微妙な空模様・・・
雨は降ってはいないのですが、今にも降り出しそうです。
集合時間にみんながやっと集まったと思ったら、とたんに雨となりました(泣)。
地面もドロドロです。
打楽器を運搬するトラックも、タイヤを泥にとられて抜け出せません!
(みんなで押します!!)
大合奏バンドのメンバーも、いちおう傘さして所定の位置にセッティングをしてもらいましたが・・・
さあ、リハーサルはどうするか・・・
・・・・・
と、思ってたら雨があがってきました!!
「今だ!」っと大慌てでリハーサル開始。
(キダ・タロー先生にも舞台へあがっていただいて打ち合わせ)
(サックス・ゲストの雲井雅人さんも)
合同バンドはホストのセントシンディアンサンブル、ウィンズ悠々、ベリーズけいはんなの3つのバンドを中心に一般般参加者を交えたスペシャルバンドです。
総勢200名弱。
そこに合唱も200名弱が加わるのです。
とにかく全ての曲を一通りリハーサルすることができました。
あとはフィナーレ開始を待つのみなのですが、フィナーレトップバッターの押尾コータローさんのリハーサル中からまたもや無情の雨。
(舞台上には屋根があるので、押尾さんはいちおう大丈夫)
というわけで残念ながら雨が降ったまま、16時からの春日野音楽祭フィナーレが始まってしまいました。
まずは春日大社の花山院宮司によるお話と御蓋山へ向かっての拝礼。
そして、ウィリアム・アッカーマンさん、トッド・ボストンさん、押尾コータローさん、三橋貴風さんの美しくも優雅なセッション。
押尾さんのソロもありました。
夢のようなサウンドが流れますが、やはり雨が降っています。なかなか強くに・・・
我々の本番は大丈夫だろうか!?
もう無理か・・・
するとなんと、押尾さんたちのステージが終わる頃に雨足が急に弱まってきました!!
なんという奇跡。
でもまだ雨は少し残っています。
いろいろ考えて、急きょ木管は濡れないようにパーカッションの前に立って、ステージの屋根がある場所で演奏することになりました。
突然のセッティング変更でバタバタしている間、キダ・タロー先生が司会者と一緒に楽しいトークでつないでくださいます。
やっとセッティング完了。
むちゃくちゃ狭くて、おしくらまんじゅう状態ですが、仕方ありません。

ついに我々のステージです!
「ファイナルファンタジー・メインテーマ」にはじまり、ゲストのサキソフォン奏者・雲井雅人氏との共演で「星の船」。
ソリストと演奏者の間がずいぶん遠くになってしまいましたが、なんとかコミュニケーションは取れていました。
(ソロとバンドがめちゃめちゃ離れてます)
日本サキソフォン界の重鎮、雲井雅人氏による美しくも素晴らしい「星の船」。
サックスの絶妙な音色を聴かせていただきました。
雲井さん、ありがとうございました!
次は、キダ・タロー先生の指揮で「キダ・タローメドレー」。
この曲はキダ先生の作曲したCMや番組テーマをメドレーにしたものですが、キダ先生ご自身が編曲したわけではないので、かなり複雑で指揮も演奏も大変しにくいものとなっています。
リハーサルでも散々ボヤいておられました。
「いままでこの曲20回くらい指揮してるけど、ひとっつもうまいこといかへんねん」
ところが、ホストバンドの猛練習の甲斐があってか、リハではすんなり通ったのです。
これにはキダ先生ご自身もびっくり。
そして本番はもっとスムーズに演奏が終わりました。
「21回目にしてようやくうまくいった!」(笑)
お次は合唱が加わって「上を向いて歩こう」です。
指揮はそのままキダ先生。
「リハのテンポは♩=132くらいやった。本物調べてみたら152くらいやったから、早めにいきます」とのこと。
なかなかノリノリで終了しました。
この頃には完全に雨もやんでいました。
ほんとにキダ・パワーはすごいもんがあります(苦笑)。
プログラムはどんどん進行し、またもや雲井氏にご登場いただいての「宝島」。
実は雲井さんは完全なクラシック・サキソフォン奏者で、こんな曲はいままで吹いたことないとのこと。
にもかかわらず、格調高いカッコいいソロを聴かせてくださいました!
(ご無理言ってすいませんでした)
その次の「さだまさしメドレー」では、前日に飛火野で野外コンサートをされていたさだまさしさんからの応援メッセージ入りサインTシャツが、合唱指揮者の上司さんによってステージ上に飾られました。
この曲は合唱メインな感じで、上司さんのリードで大らかに歌いあげられました。
また、雲井さんの素晴らしいオブリガートのソロも加わってくださいました。
さあ演奏の最後は、例によって「風になりたい」です。
もう奈良の合同演奏といえば、こればっかりです(笑)。
パーカッションの「ぽむるーじゅ」さんが加わって、お客さんの手拍子のレクチャーを事前にしてくださいます。
その間に、もう雨は完全にやんでいますので木管メンバーはステージ前の当初のセッティング位置に移動します。
そして最後の指揮はなんと、サプライズゲストの荒井奈良県知事!

紋付袴姿の国民文化祭ヴァージョンせんとくんと一緒に登場されました!
知事の指揮での大演奏&大合唱、そしてお客さんの手拍子、せんとくんの激しいダンス・・・
最高の盛り上がりで春日野音楽祭フィナーレは終了となりました!
(せんとくんとキダ先生による歴史的な握手)

ラストは全員登場で、無事終了。
ほんまに盛りだくさんなイベントでした。
参加者のみなさん、関係者のみなさん、お疲れさまでした。
ありがとうございました!
と、思ってたら・・・・
終了後また雨が降ってきたのです。
結局、リハも本番も、吹奏楽の演奏の時だけ雨がやんでいたという正真正銘の奇跡的な一日なのでした。
春日大社の威力なのか、キダ先生のパワーなのか、はたまた両方か。
シンディの長い歴史でも、まれにみる不思議なイベントなのでした・・・。